アンティーク着物の匂いが気になる時に試すべき対処法3つ

アンティーク着物は古着ですので、長い間に染み付いた汚れや匂いが残っているものが少なくありません。

また、長い間タンスの中で眠っていたものも多く、カビなどの匂いが強いこともあります。

そんなアンティーク着物の匂いを取るための、家庭でできる2つの対処法と、プロに頼む時の価格などについてまとめました。

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アンティーク着物の匂いを取るには?家庭でできる2つの対処法

アンティーク着物の匂いが気になる時に、まず初めに試してみるべきお勧めの対処法は、次の2つになります。

陰干し

アンティーク着物を風通しの良い場所に吊るし、風を当てて、着物に染み付いた匂いやカビを取ります。

日焼けしてしまう恐れがあるので、直射日光が当たらない場所で、料理などの匂いが新たにつかない場所を選びます。

匂いが強い場合には、取れるのに何日もかかることがありますが、地道に続けていると、だんだん匂いは薄くなっていきます。

蒸気や熱を加える

何日も陰干しをしても匂いが取れない場合には、陰干しに加えて、蒸気や熱を当てて匂いを取る方法もあります。

一つ目は、ドライヤーを使って、吊るした着物の裏地側から熱風を当てる方法で、匂いの気になる部分を重点的に熱風を当てます。

二つ目は、着物の裏地にスチームアイロン(もしくはアイロン)を当てて蒸気や熱を加えるやり方ですが、着物を傷める恐れがあるので、慎重に行います。

金銀の糸や箔を使った着物、刺繍や絞りを使った部分は、熱で溶けたり風合いが損なわれたりするので、アイロンをかけてはいけません。

匂いが取れない時の最後の手段、クリーニングする場合の料金は?

家庭でできる方法を試しても匂いが取れなかったり、着物を傷めるのが心配な場合には、プロにお任せするのが安心です。

アンティーク着物の状態を良く見てもらって料金を確認し、それだけのクリーニング代を掛けてでも着たい着物かどうか、納得してから出しましょう。

着物のクリーニングの種類と、おおよその価格の目安は次の通りです。

ドライクリーニング

京洗いや丸洗いと呼ばれる、着物のドライクリーニングがあり、名前の通り着物を丸ごと洗います。

価格は、5千円~8千円くらいが相場ですが、部分的な染みなどは別に染み抜きが必要で、そのぶん料金が加算されます。

洗い張り

着物をほどいて反物の形にして洗い、また仕立て直す方法で、仕立て代も含むため、小紋のような安く済む着物でも、4万円~はかかります。

八掛を変えたり、寸法を直すことも可能ですが、その分料金も加算されます。

アンティーク着物の匂いが気になる時に試すべき対処法のまとめ

家庭でできる2つの対処法

陰干し

・アンティーク着物を風通しの良い場所に吊るし、陰干しをすることで、着物に染み付いた匂いやカビを取る。

・陰干しは、直射日光が当たらない場所で、料理などの匂いが新たにつかない場所を選び、匂いが取れるまで何日でも地道に干す。

蒸気や熱を加える

・ドライヤーを使って、吊るした着物の裏地側から熱風を当てる方法で、匂いの気になる部分を重点的に熱風を当てる。

・スチームアイロン(もしくはアイロン)を着物の裏地から当てるやり方もあるが、着物を傷める恐れがあるので、慎重に行う。

・金銀の糸や箔を使った着物、刺繍、絞り、縮緬を使った部分は、熱で溶けたり風合いが損なわれたりするので、アイロンをかけてはいけない。

着物のクリーニングの種類とおおよその価格の目安

・京洗いや丸洗いと呼ばれるドライクリーニングは、5千円~8千円くらいが相場だが、部分的な染みなどは別に染み抜きが必要。

・洗い張りは、着物をほどいて反物の形にして洗い、また仕立て直す方法で、仕立て代も含むため最低でも4万円~はかかる。

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