昔は結婚の時に、訪問着などの一通りの着物を持たされたものですが、そういった着物がタンスで眠っている人もいるでしょう。
40年前の若い時の着物でも、自分で着たり、若い人に譲って着てもらうことはできるのでしょうか。
40年前の着物が今でも着られるか判断するチェックポイントと、そのまま着られない時の対処方法についてまとめました。
目次
40年前の着物を今でも着られるかの3つのチェックポイント
40年前のタンスに眠っていた着物を今でも着られるかどうかは、次の3つの点に気をつけてチェックします。
寸法
自分の寸法に合わせて作った着物でも、40年前とは体形が変わって着られないということもあります。
着付け方である程度の調節ができますが、着物を作った時よりずいぶん太ってしまったという場合は、まず寸法が合うかを確認しましょう。
若い人に譲る場合には、自分の身長よりも5センチ以上も背が高い人だと、丈や裄が短いことがあるので注意します。
色や柄
着物は古典的な柄が多いので、40年前の柄でも現代に通用するものはたくさんありますので、若い人に譲るぶんにはあまり心配ありません。
自分で着る場合には、柄や着物の地の色が、今の自分の年齢にあうかどうかを確認しましょう。
汚れや臭い
長い間タンスにしまいっぱなしになっていた着物は、シミが浮き出ていたり、タンスの臭いが染み付いてしまったものもあります。
汚れは、上前や衿元のような目立つ部分でなければ着られることもあるので、汚れの場所も含めて着られるかどうか判断しましょう。
40年前の着物、そのままで着られない時にはどうしたらいい?
40年前の着物をそのままでは着られないと判断した時には、次のような対処法があります。
クリーニングや染み抜き
臭いや汚れがついている場合には、クリーニングや染み抜きで対応できるか、お店に相談してみましょう。
クリーニングにはお金がかかりますし、古い汚れや臭いは落ちないこともあるので、本当に来たい着物かよく考えて決めましょう。
お直し
着物はある程度なら寸法を直すことができますし、色を染め直したり、柄を描き足したりということもできます。
40年前の着物でも、思い出のある着物でお金をかけてでも着たい場合には、呉服屋さんで相談してみましょう。
リメイク
寸法が合わなかったり汚れがある場合には、帯や洋服にリメイクするのも、40年前の着物を活用するひとつの方法です。
最近ではブラウスやスカートだけでなく、傘やバッグなどにリメイクしてくれる業者もあります。
また、可愛らしい模様の小紋などは、パッチワークや手芸が好きな人に差し上げると喜ばれます。
若い時の着物、40年前のものでも着られるかのチェックまとめ
40年前の着物が着られるかの3つのチェックポイント
寸法
・着物を作った時よりずいぶん太ってしまったという場合は、まず寸法が合うかを確認する。
・若い人に譲る場合には、自分の身長よりも5センチ以上も背が高い人だと、丈や裄が短いことがあるので注意。
色や柄
・着物は古典的な柄が多いので、40年前の柄でも現代に通用するものはたくさんあり、若い人に譲るぶんには心配ない。
・自分で着る場合には、柄や着物の地の色が、今の自分の年齢にあうかどうかを確認する。
汚れや臭い
・シミが浮き出ていたり、タンスの臭いが染み付いてしまっていないか、汚れの場所も含めてよくチェックする。
そのままで着られない時の対処法
・臭いや汚れがついている場合には、クリーニングや染み抜きで対応できるか、お店に相談してみる。
・着物はある程度なら寸法を直すことができ、色を染め直したり、柄を描き足したりということもできる。
・寸法が合わなかったり汚れがある場合には、帯や洋服などにリメイクしたり、手芸が趣味の人に譲っても喜ばれる。