親族の結婚式に留袖を着る場合に、裾模様に花柄が入っている場合に、季節と合わないのではないのかと心配な人もいるようです。
着物は季節感を大事にする衣装ですが、黒留袖の柄に花が入っている場合には、着てはいけない季節があるのでしょうか。
黒留袖の花柄に季節が関係あるのかと、一般的に多い黒留袖の柄とその意味、柄の選び方についてまとめました。
目次
黒留袖の柄のそれぞれの意味とよく使われている花の意味
黒留袖は結婚式で着られる着物ですので、子孫繁栄や夫婦円満などのお目出度い柄が使われています。
子孫繁栄
ブドウや瓜など、一度にたくさんの実がなる植物は、子孫繁栄の象徴として黒留袖の柄に使われます。
夫婦円満
仲の良い夫婦をおしどり夫婦というように、雄雌の仲が良いおしどりは、黒留袖の柄によく使われます。
また、ふたつの松が寄り添うように立つ「相生の松」や、貝合わせの道具を入れる貝桶も多い柄です。
不老長寿や繁栄
鶴や亀、松竹梅、宝船、七宝、宝づくし、扇、束ね熨斗などは、いずれも長寿を願ったり、たくさんの幸福や繁栄を祈ったお目出度い柄です。
良く使われる花柄
菊は、昔は薬とされていたことから不老長寿、牡丹は、その美しさから、女性の気品や高貴さを表すものとして使われます。
また、桜や薔薇などの、一年を通して着られるとされている花も使われることがあります。
黒留袖の季節に柄は関係ある?選ぶ時に気を付けることは?
一般的に、黒留袖の柄には季節は関係あるのでしょうか。
また、自分が留袖を着る時には、どんな事に気を付けて柄を選んだらいいのでしょうか。
黒留袖の柄に季節はある?
黒留袖は、一般的には、親族の結婚式にしか着られない着物ですので、季節を問わずにいつでも着られる柄が使われています。
また、黒留袖は礼服ですので、子孫繁栄や夫婦円満などのお目出度い意味のある、古典的な柄が描かれています。
花柄であっても、菊や牡丹のようにお目出度い意味があって使われているものや、桜のように季節を問わない花が使われているので、季節は関係ありません。
黒留袖を選ぶ時の注意点
黒留袖を選ぶ時には、柄の意味にこだわるよりも、色合いや柄の入り方が年齢や体形に合うかで選びます。
好みやその人の雰囲気にもよりますが、一般的に薔薇などのモダンな花や赤い色が目立つものは若向きで、年配の人は落ち着いた色のものを選びます。
また、小柄な人は、柄があまり大きくないものの方が、全体にスッキリとして背が高く見えます。
黒留袖の柄の意味と花柄が使われている時の季節についてのまとめ
黒留袖によく使われる柄とその意味
・黒留袖には、子孫繁栄を意味するブドウや瓜、夫婦円満を表すおしどり、相生の松などがよく使われる。
・他にも、鶴、亀、松竹梅、扇、宝船など不老長寿や繁栄を表す古典的な柄が使われる。
良く使われる花柄
・菊は、昔は薬とされていたことから不老長寿、牡丹は、その美しさから、女性の気品や高貴さを表すものとして使われる。
・桜や薔薇などの、一年を通して着られるとされている花も使われる。
黒留袖の柄に季節はある?
・黒留袖は、一般的には、親族の結婚式にしか着られない着物なので、基本的に季節を問わない柄が使われている。
・花柄であっても、菊や牡丹のようにお目出度い意味があって使われているものや、桜のように季節を問わない花が使われているので、季節は関係ない。
黒留袖の柄を選ぶ時の注意点
・黒留袖を選ぶ時には、柄の意味にこだわるよりも、色合いや柄の入り方が年齢や体形に合うかで選ぶ。
・一般的に、薔薇などのモダンな花や赤い色が目立つものは若向きで、年配の人は落ち着いた色のものがお勧め。
・小柄な人は、柄があまり大きくないものの方が、全体にスッキリとして背が高く見える。