着物を着慣れない人が、結婚式などで黒留袖を着るとなると、トイレの時の着崩れなどが心配なものです。
自分で着付けができない人でも、直し方さえきちんと知って置けば、着崩れを気にしてトイレを我慢することもありません。
黒留袖を着た時の、トイレ後の着崩れの直し方や、着崩れしにくい着付けのポイントについてまとめました。
目次
知っていると安心、黒留袖を着た時のトイレ後の着物の直し方
黒留袖を着ている時に、トイレに行った後の着物の直し方の基本的なことについては、次のようになります。
裾合わせの直し方
黒留袖を着ている時にトイレに入った後は、基本的には、下に着ているものから順に、一枚ずつ丁寧に直していけば大丈夫です。
下から裾除け、長襦袢、黒留袖の順になっていて、すべて右手側の身ごろ(下前)が下になっています。
初めに裾除けの右側の合わせ目から手を入れ、下になっている身ごろのシワを手のひらで伸ばしたら、上になる身ごろをかぶせて同様にシワを伸ばします。
この時、腰骨のほうまで手を入れ、シワになったり折れたりしていないか、隅までしっかりと確認するのがポイントです。
同様に、長襦袢と黒留袖の裾合わせも順に直していけば大丈夫です。
見える部分のチェックポイント
裾合わせが直ったら、おはしょり(帯の下の着物を折り返してある部分)やお太鼓のタレ(背中のお太鼓の下の10数センチ出ている部分)を直します。
どちらも座ったりすると、上にまくれ上がってしまうことがあるので、鏡や手を使って、体の前後ともにまくれていないか確認します。
黒留袖の上前にシワがあるようなら、おはしょりの下に指を入れて、撫でるようにして伸ばすときれいになります。
知っていると安心、黒留袖を着た時の事前の着崩れ防止策とは
トイレに行っても着崩れしにくい着付けのコツや、下着選びのポイントは次の通りです。
着付けのポイント
黒留袖の着崩れを防ぐには、なんといっても体形補正がしっかりできていることが、一番のポイントです。
着付け師さんに着付けてもらう場合には、体形補正用のタオルを持参するように言われますが、タオルが足らないと補正が十分にできません。
体つきによってもタオルの必要数は違いますが、微調整のしやすい薄手のタオルを4~5枚程度は用意しましょう。
下着のポイント
黒留袖を着る当日には、下着はローライズのような浅履きのものをお勧めします。
ローライズなら履いた時に腰のラインが帯まで届かないので、トイレの後に下着を上げる時に、帯がじゃまにならず着崩れがしにくいです。
知っていると安心、黒留袖を着た時のトイレの着崩れ防止策まとめ
裾合わせの直し方
・初めに裾除けの右側の合わせ目から手を入れ、下になっている身ごろのシワを手のひらで伸ばしたら、上になる身ごろをかぶせて同様にシワを伸ばす。
・腰骨のほうまで手を入れ、シワになったり折れたりしていないか、隅までしっかりと確認するのがポイント。
・同様に、長襦袢と黒留袖の裾合わせも順に直していけば大丈夫。
見える部分のチェックポイント
・おはしょりやお太鼓のタレは、座ると上にまくれ上がったりするので、まくれていないか確認する。
・黒留袖の上前にシワがあるようなら、おはしょりの下に指を入れて、撫でるようにして伸ばす。
着崩れしない着付けのポイント
・黒留袖の着崩れを防ぐには、体形補正がしっかりできていることが一番のポイント。
・タオルが足りないと体形補正が十分にできないので、着付けてもらう場合にも、微調整のしやすい薄手のタオルを4~5枚程度は用意する。
着崩れしない下着のポイント
・ローライズなら履いた時に腰のラインが帯まで届かないので、トイレの後に下着を上げる時に、帯がじゃまにならず着崩れがしにくい。