留袖は普通の着物と準備するものが違うの?留袖に必要な準備とは

留袖は黒留袖と色留袖があり、どちらも既婚女性の第一礼装とされています。

例えば、結婚式や披露宴で新郎新婦の親族や仲人の女性が着物を着る場合は、留袖を着るのが一般的です。

そうしたお祝いの席などで着られる正式な着物ですので、使う小物の色などは、他の着物とは違うルールもあります。

留袖を着る場合に特別に準備するものや、他の着物と違う点についてまとめました。

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黒留袖を着る時に準備するもの、普通の着物と違う点

着物・帯・長襦袢以外で、留袖の着付けのために準備するものは次のようになります。

肌襦袢・裾除け・足袋・半襟・襟芯・伊達締め2枚(うち1枚は新伊達締めでも可)・腰ひも3本程度(うち1本はゴム製の腰ひもでも可)・帯枕・帯板(振袖は2枚)・帯揚げ・帯締め・末広。

これらにプラスして、体形補正用のタオル3~4枚と脱脂綿が必要です。

末広の他は留袖以外の着物と変わりませんが、色や素材などの黒留袖独特のきまりもありますので、以下の点に注意します。

小物の色について

着付け教室などでは、留袖の着付けの場合は、腰ひもや伊達締めなどの小物一式すべてを白で統一するように教えられます。

しかし、腰ひものような外から見えないものまで、わざわざ買ってまでそろえる必要はないと思いますので、長襦袢・裾除け・帯板が白であれば他は手持ちのものでも良いでしょう。

帯揚げ

帯揚げは、白の総絞り、白羽二重、白綸子を使います。

帯締め

白羽二重か白綸子の丸ぐけが正式ですが、白や金銀の組みひもも一般的によく使われます。

末広

留袖を着た時に使う、装飾用の扇子のことを末広といいます。

胴に巻いた帯と帯揚げの間に入れますが、体の中心と左脇の中間あたりに、内側に少し倒すようにして挿します。

草履とバッグ

バッグは金や銀の綴れ織りや布製のものが基本です。

草履は金や銀で、ある程度高さがあるものが一般的です。

色留袖を着る場合の準備するもの、黒留袖と同じ点、違う点

色留袖は、黒以外の色物や白の留袖のことで、五つ紋付きの色留袖は、黒留袖と同様に格式高い礼装として使われます。

三つ紋や一つ紋の色留袖は、パーティーなどに幅広く着ることのできる着物です。

また、既婚女性の礼装である黒留袖と違い、色留袖は結婚前の女性も礼装として着ることができますので、用途の広い着物と言えます。

色留袖の着付けのために準備するものは、基本的に黒留袖と同じですが、以下のようにすることもできます。

帯揚げ・帯締め

結婚式などでは黒留袖と同じ白が基本ですが、もう少し気楽なお席なら色物でもかまいません。

その場合も着物の色に合わせた淡い色のものを使い、帯揚げと帯締めは同じ色でそろえるのが上品です。

草履とバッグ

基本は黒留袖と同じですが、色留袖ではバッグはエナメル製のものを使ってもかまいません。

留袖を着る時に準備するものまとめ

黒留袖の場合

・準備するものは、末広以外は基本的に普通の着物と同じだが、小物はできるだけ白のものを使い、少なくとも長襦袢・裾除け・帯板は白を用意する。

・帯揚げは、白の総絞り、白羽二重、白綸子を使う。

・帯締めは、白羽二重か白綸子の丸ぐけ、白や金銀の組みひも。

・バッグは金や銀の布製、草履も金銀で踵の高めのもの。

色留袖の場合

・準備するものと色は、基本的には黒留袖と同じ。

・結婚式以外では、帯揚げと帯締めは白でなくても良いが、淡色で色を合わせる。

・バッグはエナメル製のものも可。

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