美容院で着物の着付けをお願いしたり、着付け教室に通い始める時には、タオルを用意するように言われます。
これは、着物の着付けには体形補正が欠かせず、胴回りの補正には必ずタオルが必要だからです。
着物の着付けに慣れない人のために、必要なタオルの枚数や、補正にはどんなタオルが向いているかについてまとめました。
目次
着物の着付けには、どうしてタオルが必要なの?
体形補正が欠かせない理由
着物は洋服と違って体形に合わせた裁断や縫製がされておらず、反物の布を縫い合わせた平坦な形をしています。
なので、着物を綺麗に着こなすには、体をほうを着物に合わせる必要があります。
特に胴回りはどんな体形の人でも補正が必要で、着物を着るのに理想的な茶筒のような体形を作るには、タオルは絶対に欠かせません。
体形補正が不十分な場合
では、タオルが足りなくて胴回りの補正が不十分な場合には、どうなるのでしょうか。
補正が不十分で体の凹凸が大きいと、体形と着物の形が合っていないため、着付けた時に不自然なしわができてしまいます。
また、帯の位置が下がりぎみになったり、全体的に着崩れしやすくなったりもします。
どんなに上手な着付け師さんでも、体形補正が不十分な場合には、綺麗に着物を着付けることはできません。
着物の着付けに向いているタオルと必要枚数
では、着物の着付けには、どんなタオルを用意したらいいのでしょうか。
着付けに向かないタオル
着付けの体形補正は、一人ひとりの体形に合わせて1枚ずつ足して調整していくため、あまり厚すぎるタオルは向きません。
体に均一に巻いていくには、できるだけフラットなものが理想で、刺繍があったり両端のフチの部分が厚くてしっかりしているものも向いていません。
ご贈答品の良いタオルよりも、普段使い用のタオルで使い込んだものの方が体形補正には向いていると言えます。
2種類あるのが理想
着物の着付けでは、上記のような厚すぎないタオルと、ごく薄手のタオルの2種類があるのが理想です。
薄手のタオルとは、例えば旅館に行った時にもらえる薄手のもので、微調整に使います。
両端のフチの折り返しの部分を切ってしまえば、胴に巻いた時に表面が凸凹しないでより綺麗な補正ができます。
タオルの必要枚数
体形にもよりますが、体形補正には3~5枚程度のタオルを準備しておくといいでしょう。
厚すぎないタオルが2~3枚と、薄手のタオルが1~2枚くらいのバランスで持っていくと使いやすいです。
ウエストが細くて胸や腰が豊かな体形の人は、多めに準備したほうが無難です。
余分で残ってしまっても、タオルの1枚くらいたいした荷物になるわけではありませんので、足りないよりは多めに準備しましょう。
着付けに必要なタオル、向いているタオルと必要枚数まとめ
着物にの着付けにタオルが必要な理由
・着物は洋服と違って、体形に合わない平坦な形をしているので、体のほうを着物に合わせて補正する。
・胴回りはどんな体形の人でも補正が必要で、着物に理想的な茶筒のような体形を作るには、タオルは絶対に欠かせない。
・補正が不十分だと着物がしわになったり帯が下がったりしてしまうし、着崩れもしやすくなる。
・どんなに着付けが上手でも、体形補正が不十分な場合には、綺麗に着物を着付けることはできない。
着物の着付けに向いているタオルと必要枚数
・ご贈答品のような、厚すぎるタオル、刺繍の入ったもの、両端の縁が厚いものは向かない。
・普段使いのタオルで、使い古しのものが使いやすい。
・旅館などでもらえる、ごく薄手のタオルも用意しておくと、微調整に使いやすい。
・枚数は3~5枚程度、厚すぎないタオル2~3枚と、薄手のタオル1~2枚くらいのバランスで持っていくといい。
・ウエストが細くて胸や腰が豊かな体形の人は、多めに準備する。