おはしょりは女性の着物特有のもので、平面的な着物を立体的な体に合わせるのに必要なものです。
長すぎても短すぎても見た目が悪く、身長に合わせてうまく調節する必要があります。
レンタルで着ることが多い留袖は、丈と身長が必ずしも合っているとは限らす、着方で工夫しなければならないことも多いでしょう。
留袖のおはしょりを綺麗に出すコツと、身長に合わせた調節方法についてまとめました。
目次
留袖のおはしょりはどのくらいが理想?身長とのバランスは?
おはしょりの理想の長さ
では、着物姿が綺麗に見える、理想のおはしょりの長さはどのくらいなのでしょうか。
基本的には、帯の下から人差し指の長さぶん出るのが理想だと言われています。
身長の低い人はそれより若干短めにすると、足が長く見えて身長の低さをカバーできます。
反対に、背の高い人は少しだけ長めに出すようにすると、身長とのバランスがとれて綺麗に見えます。
レンタルで自分に合った長さを選ぶには
留袖をレンタルする場合には、自分にあったサイズを選ぶにはどうしたらいいのでしょうか。
留袖の丈を選ぶ時には、自分の身長と同じ長さのもの選ぶと良く、おはしょりの長さも自然にちょうどよくなります。
身長にプラスマイナス5cm程度でしたら、着付け方で丈もおはしょりの長さも調節できますので、その範囲で選びます。
留袖の丈が身長と合わない場合、上手なおはしょりの調節方法は?
おはしょりを綺麗に整えるコツ
留袖の腰ひもを結んだら、懐に両手を入れて、内側からおはしょりを綺麗に整えます。
余分な布が腰ひもに引っかかっていたり、内側がしわくちゃでは、おはしょりは綺麗に仕上がりません。
背中側も忘れずに胴回りをぐるりと、手のひらで撫で下ろすように内側を整え、おはしょりの折山になる部分を手の側面で整えていきます。
長すぎや短すぎる時には
自分のちょうど良いサイズより長い丈の留袖の場合、普通に着るとおはしょりが長く出過ぎてしまいます。
そういう場合には、おはしょりがちょうどいい長さになるように下側の折り返しの位置を決め、余った部分を上に上げます。
帯を巻く範囲に収まるように、必要なら上側も折り、余分なしわがないように綺麗に整えます。
反対に短かい場合には、腰ひもを結ぶ位置を低めにすると、おはしょりの下の線も下がります。
ただし、留袖の丈が短かすぎる場合には、着付けで調節をするのにも限界があります。
留袖のおはしょり、理想の長さと調節方法のまとめ
おはしょりの理想の長さ
・おはしょりはの長さは、帯の下から人差し指の長さぶん出るのが理想。
・身長の低い人はそれよりも若干短めにすると、足が長く見えて身長の低さをカバーできる。
・背の高い人は少しだけ長めに出すようにすると、身長とのバランスがとれる。
レンタルで自分に合った長さを選ぶには
・自分の身長に合った留袖の丈を選ぶには、身長と同じ長さのものを選ぶ
・身長にプラスマイナス5cm程度なら、着付けの仕方で丈もおはしょりの長さも調節可能。
おはしょりを綺麗に整えるコツ
・留袖の腰ひもを結んだら、懐に両手を入れて手のひらや側面を使ってしわを伸ばし、綺麗に整える。
・背中側も忘れず、胴回りをぐるりと一周綺麗に整える。
長すぎや短すぎる時には
・おはしょりが長すぎる時には、ちょうどいい長さになるようにまず下の折り返しの位置を決め、余った部分は上に上げる。
・余った部分が、帯を巻く部分に収まるように、上側も折って綺麗に整える
・おはしょりが短すぎる場合には、腰ひもを結ぶ位置を低めにすると、おはしょりの下側の位置も下がる。
・留袖の丈が短かすぎる場合には、着付けで調節をするのにも限界があるので注意。