道行は、外出の時に着物の上に着るもので、洋装で言えばコートのようなものです。
コートですので、室内では脱ぐのがマナーですし、収納する時には、着物とは違うたたみ方があります。
道行の収納時の正しいたたみ方と、訪問先での脱ぐタイミングやマナーについてまとめました。
目次
着物とは違う、道行をしまう時の正しいたたみ方とは?
道行は、着物とは少し違い、次のようなたたみ方をします。
基本的には、Tシャツなどをたたむ時と似たイメージで、形を整えてひっくり返したら、両脇を背中心に合わせて折り、余った袖を手前に折り返します。
最後に丈を折る時には、収納場所のサイズにもよりますが、できれば袖の部分を折らないようにした方が、袖に折り癖がつかなくてきれいです。
道行のたたみ方
①道行は頭が右手側に来るように置き、形を整えてひろげ、下前と上前を重ねる。
②両方の肩山を持って、そのまま道行を裏返して、背中側を上にする。
③手前側の脇の折り目を背中心に合わせるように向こう側に折り、背中心からはみ出した分の袖は手前に折り返す。
④反対側も同じように折り、丈を二つ折り、または三つ折りにする。
道行を室内で着るのはNG?訪問先での正しいマナーとは
着物姿では、道行はコートと同じ扱いですので、他所のお宅に上がる時や、レストランなどでは脱ぐのがマナーです。
脱ぐタイミングや、外出先でのスマートなたたみ方は次の通りです。
道行はいつ脱ぐの?
他所のお宅にお呼ばれした時には、道行は玄関のドアの前で脱いでたたみ、手に持って訪問するのが正しいマナーです。
レストランでは、着たままでお店の中に入ってもかまいませんが、席に案内される前に脱ぐ方がいいでしょう。
外出先での脱ぎ方、たたみ方
外出先で道行を脱ぐ場合には、まずは両方の袖口を手でつかんで、少し引きます。
袖口を持ったままの両手を背中にまわし、右手に両袖口を揃えて持ち替え、袖口を持ったまま脱ぎます。
道行を前に持って来て、片山と袖山を揃えて袖だたみにし、丈を三つ折りか四つ折りにして、左手に掛けるようにして持ちます。
道行きのたたみ方と訪問先で脱ぐときの正しいマナーのまとめ
道行のたたみ方
①道行は頭が右手側に来るように置き、形を整えてひろげ、下前と上前を重ねる。
②両方の肩山を持って、そのまま道行を裏返して、背中側を上にする。
③手前側の脇の折り目を背中心に合わせるように向こう側に折り、背中心からはみ出した分の袖は手前に折り返す。
④反対側も同じように折り、丈を二つ折り、または三つ折りにする。
訪問先での正しいマナー
・着物での道行はコートと同じ扱いなので、他所のお宅に上がる時や、レストランなどでは脱ぐのがマナー。
・訪問先では、道行は玄関のドアの前で脱いでたたみ、手に持ってから訪問する。
・レストランでは、着たままでお店の中に入ってもかまわないが、席に案内される前に脱ぐ方がいい。
外出先での脱ぎ方、たたみ方
・両方の袖口を手でつかんで引き、袖口を持ったままの両手を背中にまわし、右手に両袖口を揃えて持ち替え、脱ぐ。
・片山と袖山を揃えて袖だたみにし、丈を三つ折りか四つ折りにして、左手に掛けるようにして持つ。