子供の着物はサイズが小さいだけでなく、おはしょりや肩揚げが縫ってあったりと、大人の着物とは少々違っています。
畳み方も、本だたみにするには小さすぎるため、大人とは違う畳み方をして収納します。
お正月や七五三のお祝いなどで着た子供の着物を、シワにならないように正しくたたむ方法と保存方法についてまとめました。
子供の着物、シワにならない基本の畳み方
子供の着物は、一般的に夜着だたみという畳み方をします。
サイズが小さいので、大人の着物よりも扱いやすく、簡単に畳むことができます。
夜着だたみの畳み方と注意するポイントは次の通りです。
夜着だたみ
①着物の裾が自分の右手側にくるように、着物を横向きに置く。
②左右の前身ごろを、脇の縫い目で折り、後ろ身ごろに重ねる。
③左右の袖を、身ごろとの縫い目で折り、前身ごろの上に重ねる。
④裾を持って、着物の長さをが半分か3分の1になるように折る。
袖の袂(たもと・袖から下がった四角い部分)がシワになると次に着る時に目立つので、④の時に袂は折らないように気を付けます。
収納スペースとの兼ね合いもあると思いますが、できるだけ半分か3分の1くらいまでに留めておき、着物を小さくたたみ過ぎないようにします。
子供の着物、綺麗に保存するための注意点
七五三のお祝い着などは、お姉ちゃんが着た後に下の子が着るまで何年も保管しておくということがあると思います。
その間、手入れをせずにしまいっぱなしにしておくと、カビが生えたりといったトラブルを起こすことがあります。
まずは子供の着物をたたむ前に、半日程度はハンガーに掛けて風を通し、着物の湿気を逃がします。
こうすることで保管する間にカビが生えるのを防ぎ、着物のシワもある程度伸びます。
雨で濡れてしまった場合は、上から押さえるようにして水分をふき取り、泥跳ねは完全に乾いてからブラシなどで落とします。
お祝い着は高価なので、汚れや染みがついてしまった場合には、専門店に相談しましょう。
手入れが済んだら夜着だたみにし、たとう紙に包んで防虫剤を入れて保管します。
防虫剤はわざわざ着物用のものを買わなくても良いですが、着物に直接触れないようにします。
保管中は、年に一度くらいは虫干しをして、防虫剤を替えておきましょう。
虫干しは梅雨入り前の5月頃の、風のある乾燥した日を選んで、半日程度陰干しにします。
子供の着物の上手な畳み方と保存方法まとめ
子供の着物の畳み方と注意点
・子供の着物は大人の着物とはサイズが違うだけでなく、おはしょりや肩揚げなどが縫ってあるので畳み方も違う。
・子供の着物は、一般的に夜着だたみにすることが多い。
・シワを防ぐには、できるだけ折り過ぎないようにし、特に袂は折らないように気を付ける。
子供の着物の保存方法
・着た後は、半日程度ハンガーに掛けて風を通し、着物の湿気を逃がす。
・シミや汚れのチェックをし、見つけた場合は専門店に相談する。
・たとう紙に包んで、防虫剤は直接着物に触れないようにする。
・年に一度は虫干しをし、防虫剤を取り換える。