着物のたたみ方の基本。覚えておきたい襦袢のたたみ方

着物を着た時の下着ともいえる襦袢ですが、綺麗な着物姿のためには、襦袢もきちんと整えておく必要があります。

襦袢には襦袢のたたみ方があり、正しいたたみ方で収納しておくことで、衿の変形やしわを防ぐことができます。

いつでも綺麗に着物を着るために、着た後の襦袢の手入れのやり方と、正しいたたみ方についてまとめました。

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襦袢を綺麗にたたむことの重要性と着た後の手入れ

長襦袢もコーディネートのうち

襦袢は着物の下に着るものですが、長襦袢が綺麗に着られていないと、着物も綺麗に着こなすことはできません。

襦袢のたたみ方や収納の仕方が悪くて変なシワができると、着にくいだけでなく着崩れの原因にもなります。

また、着物の後ろ姿では、袖の振りから見える長襦袢の袖が思ったよりも目立ち、チラリとのぞく色や柄はコーディネートのうちとも言えます。

後姿からのぞく長襦袢の袖がしわくちゃでは、せっかくの着物姿もだいなしになってしまいます。

長襦袢、肌襦袢の着た後の手入れ

長襦袢を着た後には、着物と同様に半日くらいはハンガーに掛けておき、湿気を除いてからたたみます。

半襟が汚れていたら、家で洗えるものは外して洗濯をし、正絹の塩瀬や縮緬などの家で洗えないものはクリーニングへ出します。

肌襦袢は直接肌の上に着るものですので、洗濯してからしまいます。

しわにならずに収納できる、襦袢の基本のたたみ方

①自分の右側に長襦袢の裾がくるように、横向きに置く。

②手前側の前身ごろ(下前)を脇縫い線から後ろ身ごろに重ねるように折り、向こう側の前身ごろ(上前)も同じように折る。

③手前の脇縫い線を両手で持って、脇縫い線が長襦袢の中心にくるように折り重ね、袖は袖幅の2/3くらいの所で手前に折り返す。

④向こう側の身ごろと袖も同じように折る。

⑤裾と肩に合わせるようにして、身丈を半分に折り返す。

正しくたためると、衿が少しはみ出た形の長方形になりますので、たとう紙に包んで収納します。

身丈は、収納スペースによっては三つ折りでもかまいませんが、折りじわがつくので袖は折らないようにします。

肌襦袢も基本的なたたみ方は同じです。

衿幅の広い長襦袢の場合

長襦袢の衿は、仕立てによって幅の広いものと狭いものがあり、狭いものはたたまずに自然な形にしておきます。

幅広の衿は、まずは首の後ろ側にくる部分を内側に倒すように折り、下前の衿、上前の衿の順に折ります。

襦袢の正しいたたみ方と手入れ方法のまとめ

長襦袢の重要性

・長襦袢がしわになっていると、着物が綺麗に着られないばかりでなく、着崩れの原因にもなる。

・後姿では、袖の振りからのぞく長襦袢の袖が意外に目立ち、長襦袢もコーディネートのうちと言える。

襦袢を着た後の手入れ

・長襦袢は、半日くらいハンガーに掛けておき、湿気を除いてからたたむ。

・半襟の汚れを確認し、必要に応じて家で洗うかクリーニングに出す。

・肌襦袢は洗濯をしてから、長襦袢と同じようにたたんでしまう。

襦袢の正しいたたみ方

・基本的には、長襦袢も肌襦袢も同じたたみ方をする。

・正しくたためると、衿が少しはみ出た形の長方形になる。

・衿の幅が広い場合は、衿も内側に折る。

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