海外旅行などで現地のレストランで食事をする時、着物を着たいと思っている方も多いと思います。
着物は世界に誇れる日本の伝統ですし、海外のレストランでは着物を着ていくと良い席に案内されるなど、歓迎されることが多いようです。
しかし、なかには着物を着ていくにはふさわしくない場所もあり、行く前の準備や下調べは必要です。
着物で海外のレストランを楽しむために、注意する点やお勧めの着物についてまとめました。
目次
着物で海外のレストランを楽しむための、準備と着物の種類は?
海外のレストランにふさわしい着物とは
高級レストランなどでは、本来は訪問着などがふさわしいのかもしれませんが、海外の人に着物の格式は分かりません。
着物の格式にこだわるよりは、全体に柄の入った小紋や明るい色の着物など、着物の美しさを堪能できるものを選ぶと喜ばれます。
また、現地の気候に合わせて、暑い国では夏物の着物を着るなど、臨機応変に考えると海外での着物を楽しめます。
準備はできるだけ簡素に
毎日着物を着るのでなく、レストランで1、2度着るだけなら、足袋や帯揚げ・帯締めなどの小物は最低限の数で十分です。
事前にどの着物と帯を締めて、小物は何を使うのかをしっかりと決め、余計なものは持って行かないようにします。
また、肌襦袢と裾除けをやめて着物スリップ1枚にすると着付けも楽で、着物を着なれない方には特にお勧めです。
若い方なら、着物を短めに着てブーツを合わせても可愛いので、そういった工夫で荷物を減らすことができます。
髪型は?
髪が長い方は、自分で結えるように、簡単にシニヨンを作れるリボンなどを持参すると便利です。
また、現地で美容院へ行けて言葉の問題が無い場合には、シンプルに小さくまとめてくれるようにお願いすれば、洋風のアップでもモダンに着られます。
着物で海外のレストランに行く場合に、注意すべき3つの事
高温多湿など、気候に問題がある土地
暑さは、夏物の着物や帯である程度対応可能ですが、やはり限度があります。
無理をして熱中症などにならないように、現地の気候(特に湿度)について調べてから判断しましょう。
気候に問題がある場合は、宿泊しているホテル内のレストランや、タクシーで短時間で往復できるレストランを選ぶのも一つの手です。
反日感情や治安が悪い国
なかには、日本人に対して良い感情をもっていない国もあります。
反日感情の高い国で、着物を着て日本人であることをアピールしながら歩くのは賢明とは言えませんので、そういった点も行く前によく調べましょう。
また、着物を着ているとお金持ちに見られることもあるので、治安が悪い国や地域では避けた方が無難です。
どんなレストランか事前に確認を
地元の人が日常に行くような、カジュアル過ぎるレストランでは着物姿は浮いてしまい、居心地が悪い思いをすることもあります。
また、レストランによっては民族衣装は入店できない決まりの店もあります。
どんな雰囲気のレストランなのか、ドレスコードはあるのかといった事は、事前に調べておくことをお勧めします。
着物で海外のレストランを楽しむために、準備と注意する事まとめ
着物で楽しむ準備
・着物の格式よりも、華やかで明るい着物が良い。
・現地の気候に合わせて柔軟に考える。
・事前に何を着るかよく考え、荷物は最低限に。
・着物スリップを使ったり、着物+ブーツなどの組み合わせも考えてみる。
・長い髪は、自分で簡単にまとめられる便利グッズなどを持参する。
海外のレストランで着物、注意すべき3つの事
・高温多湿など、着物でも対応できる気候か検討する。
・反日感情や治安が悪い国では、着物は避けたほうが良い。
・レストランの雰囲気やドレスコードを事前に確認する。