最近では、新たに着物を作って仕立てる時に、呉服屋さんにガード加工を勧められることが多くなりました。
するべきかどうか迷う人も多いようですが、そもそもガード加工とはどんなもので、どんな種類があるのでしょうか。
ガード加工とはどんなものなのかや、その主な種類とそれぞれのメリットについてまとめました。
目次
着物のガード加工とはどんなもので、どこで頼めばいいの?
そもそもガード加工とはどういったものなのかと、加工したい場合にはどこに頼めばいいのかについてまとめました。
ガード加工とは?
着物のガード加工にはいくつかの種類がありますが、基本的には、生地に施す撥水加工のことを言います。
着物の繊維に水分が浸み込むのを防ぐことで、汗や食べこぼしで着物を汚してしまうリスクを軽減します。
ガード加工は万全なものではなく、汚れの種類や汚れた時の処置の仕方によっては、汚れやシミを防げないことがあります。
どこに頼むの?
最近では、仕立て直しや、着物を購入して仕立ての注文を出す時に、呉服店に勧められることが多くなっています。
また、着物専門のクリーニング店では、クリーニングが終わった後にガード加工をしてくれるお店があります。
その他、ネットでも加工を受け付けてくれるお店があります。
着物のガード加工、主な2つの種類の特徴とメリットについて
着物のガード加工の方法は、小さな業者も入れると数えきれないほどありますが、主に次の2種類に分けられます。
フッ素樹脂を使ったガード加工
フッ素樹脂で着物に撥水加工を施すやり方ですが、大きな設備が必要になるので、他の種類と比較して価格が高めになります。
フッ素樹脂が生地を構成する糸の一本一本を包み込むようにコートするので、着物の風合いが損なわれすに撥水加工ができます。
石油系のガード加工
石油系の溶液を使って撥水加工を施すガード加工で、フッ素樹脂を使った加工よりも価格が安いことがメリットです。
着物によっては、風合いに変化を感じる人もいるようですが、素人にはほとんど分からない程度のものです。
どちらを選ぶ?
フッ素系と石油系、どちらにもメリットデメリットがありますが、撥水の効果に関しては、あまり違いはありません。
ガード加工を扱う呉服店によっては、後のクリーニングや染み抜きを無料にするなどのサービスがある所が多く、総合的に見て判断するといいでしょう。
着物のガード加工とは?種類の違いとそれぞれのメリットのまとめ
ガード加工とは?
・着物のガード加工にはいくつかの種類があるが、基本的には、生地に施す撥水加工のことを言う。
・着物の繊維に水分が浸み込むのを防ぐことで、汗や食べこぼしで着物を汚してしまうリスクを軽減できるが、汚れの種類などによっては万全ではない。
どこに頼むの?
・新しい着物をつくる時や仕立て直しなどの時に、呉服店に勧められることが多い。
・着物専門のクリーニング店でも、ガード加工を扱っているお店がある。
・ネットで申し込める呉服店などもある。
ガード加工の主な2つの種類
フッ素樹脂を使ったガード加工
・フッ素樹脂で着物に撥水加工を施すやり方だが、大きな設備が必要になるので、価格が高め。
・フッ素樹脂が生地の糸の一本一本を包み込むようにコートするので、着物の風合いが損なわれすに撥水加工ができる。
石油系のガード加工
・石油系の溶液を使って撥水加工を施すガード加工で、フッ素樹脂を使った加工よりも価格が安いことがメリット。
・着物によっては、風合いに変化を感じる人もいるが、素人にはほとんど分からない程度の違い。
どちらを選ぶ?
フッ素系と石油系、どちらにもメリットデメリットがあるが、撥水の効果に関しては、あまり違いはない。
ガード加工を扱う呉服店によっては、後のクリーニングや染み抜きを無料にするなどのサービスがある所も多く、それらを総合的に見て判断すると良い。