アンティーク着物は、裄の丈が短いものが多く、このまま着られるかどうか、買う時に悩むことがあります。
アンティーク着物の裄が短い場合には、どのくらいまでならそのまま着てもよく、着付けやお直しでどのくらい工夫ができるものなのでしょうか。
一般的な着物の裄の長さのめやすや、着付けやお直しでどのくらい工夫できるものなのかについてまとめました。
目次
アンティーク着物は裄が短い事が多い?着付けでなんとかできる?
アンティーク着物は、どうして裄が短いものが多いのでしょうか。
また、裄が短い場合に、着付け方で長く見せることはできるのでしょうか。
アンティーク着物の裄は短い?
アンティーク着物は、明治から昭和初期の頃までの着物のことをいいますが、この頃の日本人は今よりも体格が小さかったため、サイズも小さめが多いです。
また、現代では、袖口からくるぶしが見えない長さにすることが多くなりましたが、アンティーク着物の時代は、腕のくるぶしが見える長さが一般的でした。
日常的に着物を着ていた時代であったため、家事などの邪魔にならないように、今の着物よりも裄は短めにしていたといわれています。
着付けで工夫できる?
裄とは、背中心から袖口までの長さのことをいい、着る人の体格に合わせて仕立てるものです。
裄の長さは、着付けのテクニックではどうにもなりませんので、どうしても短い場合には、お直しに出して裄を長くしてもらうしかありません。
アンティーク着物の裄が短い、お直しでどのくらい長くできる?
アンティーク着物の裄が短い場合には、どのくらいまでなら、そのまま着ても大丈夫でしょうか。
また、アンティーク着物をお直しに出した場合には、裄をどのくらい長くしてもらうことができるのでしょうか。
裄が短いのはどのくらいまで大丈夫?
裄の長さは、好みや着物の種類によって多少違ってきますが、腕のくるぶしより少し上くらいが短さの限界でしょう。
腕のくるぶしよりも1cm以上も短いような場合には、普段着であっても、借り物を着ているようで見た目が悪いです。
小紋などの普段着なら多少短めでも着られますが、訪問着や留袖などの格の高い着物では、裄は長めにするのが一般的です。
裄を長く直せる?
着物というのは、着る人に合わせて仕立て直しができるように、たいていは縫い代の部分を多めにとってあります。
裄を長くする場合には、身ごろから袖を外し、身ごろ側と袖側の縫い代部分を多く出すことで長くします。
縫い代が少なければ長くするのにも限界がありますが、たいていは3cmくらいまでなら長くすることができます。
アンティーク着物の裄が短い場合の着付けやお直しの工夫まとめ
アンティーク着物の裄は短い?
・アンティーク着物の時代の日本人は、今よりも体格が小さかったため、サイズも小さめが多い。
・日常的に着物を着ていた時代であるため、家事などの邪魔にならないように今の着物よりも裄は短めで、腕のくるぶしが見えるくらいが一般的だった。
着付けで工夫できる?
・裄は、着る人の体格に合わせて仕立ててあり、着付けのテクニックではどうにもならないので、どうしても短い場合には、お直しに出すしかない。
裄が短いのはどのくらいまで大丈夫?
・裄の長さは、好みや着物の種類によって多少違うが、腕のくるぶしより少し上くらいが短さの限界。
・腕のくるぶしよりも1cm以上も短いような場合には、普段着であっても、借り物を着ているようで見た目が悪い。
裄を長く直せる?
・裄を長くする場合には、身ごろから袖を外し、身ごろ側と袖側の縫い代部分を多く出すことで長くできる。
・縫い代が少なければ長くするのにも限界があるが、たいていは3cmくらいまでなら長くできる。