卒業式での女子学生の袴姿は、今ではすっかり定番になりましたが、黒紋付を着る人は少ないようです。
黒紋付と言えば、喪服のイメージが強いのですが、本当に卒業式に着てもいいのでしょうか。
女性の黒紋付とはどういう着物なのかと、卒業式に着る時のコーディネートについてまとめました。
目次
女性の黒紋付って喪服じゃないの?卒業式に着ても大丈夫?
女性の黒紋付とはどんな着物なのかと、喪服との違いについては、次のようになります。
女性の黒紋付とは?
黒紋付とは、柄の無い黒無地の着物で、五つ紋が入っているもののことを言います。
留袖と同じように、格の高い女性の第一礼装とされ、未婚でも既婚でも着ることができます。
色無地の着物と同じように、合わせる帯や小物しだいで、慶弔両方に使えます。
喪服とどこが違うの?
女性の黒紋付は、喪服として葬儀や法事にも着ますが、基本的には礼装ですので、お祝いの式典にも着られます。
黒紋付に、喪服用の黒の帯や小物を合わせた姿が喪服なのであって、黒紋付の着物そのものが喪服なわけではありません。
洋装、和装を問わず、礼装や正装で臨むべき卒業式には、ふさわしい着物だと言えます。
黒紋付きを女性が卒業式に着る場合のコーディネートは?
卒業式で黒紋付を着る場合の基本の着付けと、コーディネートについては、次のようになります。
卒業式での基本の姿
昔は、男女ともに袴姿が正式なものでしたので、黒紋付で卒業式に出る場合にも、袴を合わせます。
帯は袴に合わせた下帯か、手持ちのもので合うものがあれば、半幅帯でもかまいません。
足元は、草履かブーツを合わせますが、ブーツの場合には、袴は少し短めに着付けます。
袴や帯のコーディネート
卒業式であれば、袴は自分の好みの色を選んでかまいませんが、一般的には、グリーン系、海老茶、エンジが多いようです。
下帯は袴から少し出ますので、同系色の濃淡で落ち着いた雰囲気にしたり、反対色で差し色にしたりと個性が発揮できる部分です。
例えば、グリーン系ならば青系の色、海老茶であれば赤やオレンジ系、エンジであれば山吹色のような濃い目の黄色などもお勧めです。
女性が卒業式に黒紋付を着る場合のコーディネートまとめ
黒紋付とは?
・黒紋付とは、柄の無い黒無地の着物で、五つ紋が入っているもののことを言い、女性の第一礼装とされ、未婚でも既婚でも着ることができる。
・色無地の着物と同じように、合わせる帯や小物しだいで、慶弔両方に使える。
喪服とどこが違うの?
・黒紋付に、喪服用の黒の帯や小物を合わせた姿が喪服なのであって、黒紋付の着物そのものが喪服なわけではない。
・黒紋付は、喪服として葬儀や法事にも着られるが、基本的には礼装なので、お祝いの式典にも着られる。
卒業式での基本の姿
・黒紋付で卒業式に出る場合は袴を合わせ、帯は袴に合わせた下帯か、手持ちのもので合うものがあれば、半幅帯でも良い。
・足元は、草履かブーツを合わせ、ブーツの場合には、袴は少し短めに着付ける。
袴や帯のコーディネート
・袴は自分の好みの色を選んでいいが、一般的には、グリーン系、海老茶、エンジ系が多い。
・下帯は袴から少し出るので、同系色の濃淡で落ち着いた雰囲気にしたり、反対色で差し色にしたりと個性が発揮できる部分。