着物でお出かけしたいけれど、草履での歩き方が分からなくて不安という方も案外多いと思います。
また、自分にあった草履や、着物にあった草履の選び方が分からなくて迷うという方もいるのではないでしょうか。
草履を履いた時の綺麗な歩き方と、着物の格や自分にあった草履を選ぶ時のコツについてまとめました。
目次
草履を履いた時の綺麗な歩き方と立ち居振る舞いとは
草履を履いた時の歩き方や基本的な立ち居振る舞いは次の通りです。
立ち姿
まずは立ち姿に気を付けなければ、綺麗に歩くことはできません。
着物姿で草履を履いて立つ時には、両足は必ず揃えて立ち、つま先を外側に広げないように注意します。
下半身に力を入れてやや緊張気味にし、上半身は肩の力を抜いてリラックスすると着物の立ち姿が美しく見えます。
歩く時
洋服の時よりも小さな歩幅で歩き、つま先を外側に広げないように注意します。
重心をやや前寄りにし、踵を高く上げ過ぎないようにして、草履の真ん中あたりから着地する感じで歩きます。
音をさせないように静かに歩くように心掛け、草履が踵にパタパタ当たる歩き方や、草履を引きずる歩き方はNGです。
草履を脱いで揃える時
よそのお宅に訪問した時は、まず上がる方向(家の中)を向いて草履を脱いで、あがります。
あがったら、つま先を立てて両膝をつき、草履を帰る時の方向に向けて揃えます。
この時に、家の中に完全にお尻を向けないように、体はやや斜めの向きにするとスマートです。
着物とのバランスやサイズ、上手な草履の選び方のコツ3つ
草履も履き物ですので、基本的には足のサイズに合っていて、歩いても足が痛くならないものを選ぶのが一番大切です。
歩きやすさ以外の点で、着物の格とのバランスや、より粋で綺麗に見える草履の選び方のコツは次の通りです。
着物の格に合わせる
一般的には、訪問着以上の格の高い着物には、草履は踵の高いものを合わせます。
これは、格の高い着物はやや裾を長めに着ることが多いので、草履も踵の高いものを履かないとバランスが悪くなるからです。
小紋や紬といった普段着の着物では、踵の低いもので大丈夫です。
サイズ選び
草履には靴のようにcm単位でのサイズは無く、S~LLといったサイズ表記になります。
自分の歩きやすさと好みで選ぶしかないのですが、サイズ選びに迷ったり、格好良く見せたいのなら大きいよりも小さめがお勧めです。
また、足袋も大きすぎると指の先が余って見た目が悪いだけでなく、中の足が動いてかえって鼻緒で擦れやすいので、こちらも小さめがお勧めです。
粋に履ける草履とは
草履は鼻緒を親指と人差し指で挟むような感じで履くのが粋とされていて、指の間の奥深くまで鼻緒を入れて履くと少々野暮ったく見えます。
軽く「つっかける」ような気持ちで、踵も少しはみ出し気味に履くと綺麗に見えます。
草履での綺麗な歩き方と、自分に合った選び方のコツまとめ
草履での歩き方と立ち居振る舞いの基本
・着物姿で草履を履いて立つ時には、両足は必ず揃えて立ち、つま先を外側に広げないように注意する。
・重心をやや前寄りにし、踵を高く上げ過ぎないようにして、草履の真ん中あたりから着地するように歩く。
・洋服の時よりも小さな歩幅で、音をさせないように静かに歩く。
・家に上がる時には家に入る向きで草履を脱ぎ、上がったらつま先を立てたまま膝を付いて、草履の向きを外に向かって揃える。
着物や自分にあった草履の選び方
・訪問着以上の格の高い着物には踵の高いものを合わせ、普段着の着物には踵の低いものを合わせるのが一般的。
・草履には靴のようにcm単位でのサイズは無く、S~LLのサイズ表記。
・格好良く見せたいのなら小さめが良く、大きすぎるものはNG。
・鼻緒を指の間深くまで入れないようにし、軽く「つっかける」ような気持ちで、踵を少しはみ出し気味に履くと粋に見える。