袋帯の代表的な帯結びは二重太鼓ですが、お祝いなどの華やかな席には、変わり結びで華を添えるのも良いものです。
帯結びを工夫することは、着物姿のバリエーションが増えて良いのですが、なかには訪問着や袋帯のTPOに合わない変わり結びもあります。
訪問着で行く、お祝いの席などにふさわしい変わり結びのお勧めと、コツや注意点についてまとめました。
目次
訪問着にお勧め。袋帯の変わり結びベスト3
訪問着にふさわしい袋帯の変わり結びのうち、特別な道具を使わずにでき、どんな年齢の方にもあう帯結びを3つご紹介します。
扇太鼓
のしひだを作ったお太鼓の左側から、たれ先で作った五つひだの扇が覗く帯結びで、どんな年齢の人にも合います。
手先を斜めに出して、お太鼓の下側もそれに合わせて斜めにするので、バランス良く作るのが少々難しいと言えます。
椅子の背もたれで袋帯がつぶれる心配がないので、長時間座っていなければいけない時には楽な帯結びです。
末広太鼓
お太鼓の山の右上に、たれ先で作った扇型のひだが出るように結びます。
上品な帯結びですので、変わり結びが初めてで、あまり目立ちたくない方にもお勧めです。
扇太鼓同様に、椅子の背でつぶれる心配がない帯結びで、結婚披露宴などにも向いています。
のし太鼓
のしひだを取ったお太鼓の両脇から、二つひだを作った手先がリボンのように出る帯結びです。
お太鼓の下側を膨らませて少し出すようにすると粋になりますし、手先のひだを多めに入れて華やかな感じにすることもできます。
年配者から若い人まで、年齢や個性に合わせてアレンジできるのが楽しい帯結びです。
訪問着に合う袋帯の変わり結び、注意すべきこと
訪問着の格に合わせる
変わり結びの場合は結び方の自由度が高く、ひだの数を変えたり箱ひだにしたりと、好みでアレンジを加えて楽しむことができます。
ただし、訪問着は正装になりますので、着物の格にふさわしい帯結びを選ぶようにします。
角だしや後見結びといった結び方は普段着の着物にふさわしく、訪問着の格には合わないので気を付けます。
体格とのバランス
帯のお太鼓は体格とのバランスを考え、背の高い人は大きめに、低い人は小さめに結ぶようにします。
変わり結びは慣れないと大きくなってしまいがちなので、小柄な方は特に注意が必要です。
袋帯との相性
袋帯にも、柔らかいものと硬くて張りのあるものがあり、自分がしたい変わり結びに向かない場合もあります。
ある程度硬めの方がひだに張りが出て扇などが綺麗に作れますが、たくさんひだを入れた凝った帯結びは硬い帯では作りにくく、無理をすると帯を傷める原因になります。
袋帯の変わり結び、訪問着でのお勧めと注意点まとめ
袋帯の変わり結びお勧めベスト3
・扇太鼓
のしひだを作ったお太鼓の左側から、たれ先で作った五つひだの扇が覗く帯結び。
椅子の背もたれで帯がつぶれる心配がないので、長時間座らなければいけない時でも楽でお勧め。
・末広太鼓
お太鼓の山の右上に、たれ先で作った扇型のひだが出る帯結び。
上品な帯結びで、結婚披露宴や変わり結びに慣れない人にもお勧め。
・のし太鼓
のしひだを取ったお太鼓の両脇から、二つひだを作った手先がリボンのように出る帯結び。
お太鼓の下側を膨らませると粋な感じに、ひだを多めに入れると華やかにと、アレンジ次第で雰囲気が変わる。
袋帯の変わり結び、注意すべきこと
・正装の訪問着にふさわしい帯結びを選び、つの出しなどは避ける。
・変わり結びは慣れないと大きくなってしまいがちなので、体格とのバランスに注意して結ぶ。
・硬い袋帯はひだに張りが出て良いが、あまり凝った帯結びには向かず、無理をすると帯を傷める危険があるので気を付ける。