初めは時間がかかっても、着物の着付けは慣れてしまえば15分くらいで出来るようになります。
練習すれば自然と早くなっていくものではありますが、時間を短縮するには便利な小物や着付けの前の準備も大切です。
まだ着付けに慣れていない人でも、少しでも時間を短縮するための準備やコツについてお話します。
着物の着付け、時間短縮のためにあると便利な小物
近年では着付けのための小物も、より便利で使いやすいものが増えています。
小さなことのように思いますが、使いやすい道具を使うことで着付けの小さなストレスが解消され、時間短縮につながります。
次にあげる3点は、もはや現代の着付けには定番と言えるもので、必ず揃えたい小物です。
腰ベルト(ゴムバンド式の腰ひも)
着物の腰ひもの代わりに使います。
体形に合わせてあらかじめ長さが調節でき、つける時もワンタッチで簡単です。
収縮性があって滑りにくいので、腰ひもよりも着崩れの心配が無く、締め付け感も少ないので楽に着られます。
着物クリップ
帯などを仮に止めておくための、洗濯ばさみのようなクリップです。
着物や帯を傷つけずにしっかり止めることができ、洗濯ばさみで代用するよりもはるかに使いやすいです。
着付けの時には2~3個ほど用意し、着物の衿などにつけておくと、帯結びの時にすぐに使えて便利です。
マジックベルト
襦袢を着る時の伊達締めの代わりに使います。
面テープでサッとつけられるので、いちいち結ばなければならない伊達締めより使いやすく、着付け初心者の方には特にお勧めです。
着物の着付け、時間短縮のための準備とは
着付け時間の短縮には、着付けを始める前に、必要なものをすべて使いやすく整えておく事が大切です。
着物を早く着るための準備は、次の手順で行います。
1.襦袢・着物の準備
襦袢の衿に衿芯を入れ、着物の衿を着る時の幅に折ってハンガーなどにかけておきます。
2.帯を畳む
まずは結ぶ時に使いやすいように、帯を畳んでいきます。
胴に巻く部分を体形に合わせた幅に必要なだけ折り、帯の表を下にして、お太鼓になる方の端(タレ)から屏風畳みに畳んでいきます。
こうすると、帯を巻く時に最初に手に取る部分(手先)が一番上になり、スムーズに帯がつけられます。
3.小物を使う順に揃える
頭の中で着る順序を思い浮かべながら、腰ひもや伊達締め、帯板といった小物を使う順番に並べていきます。
ただ並べるだけでなく、腰ひもと伊達締めは半分の長さに折って、輪の方を自分に向けておきます。
こうすると紐の中心をつかむことができ、腰ひもを当てる時にいちいち紐の中心を探す必要がなくなるので、サッとつけられます。2
■8着物の着付け、不慣れでも時間短縮できるコツまとめ
使いやすく便利な小物を用意する
・腰ひもの代わりに腰ベルト(ゴムバンド式の腰ひも)
・着物クリップ
・伊達締めの代わりのマジックベルト
すべてのものを使う順番に使いやすく並べる
・襦袢と着物をすぐに羽織れるように準備をしておく。
・帯は胴部分を折り、手先が上にくるように屏風畳みにしておく。
・小物は使う順番に並べ、腰ひもや伊達締めは中心から半分に折り、輪の方を自分に向けて置く。