着物は洋服よりも着崩れがしやすいため、男性でも動作に気を付ける必要があります。
なかでも裾は乱れやすく、だらしがなく見えてしまうので、歩き方には特に注意が必要です。
男の着物が着崩れしやすい理由と着付けのコツ、着崩れしない歩き方についてまとめました。
目次
男の着物が乱れやすい理由と着崩れしにくい着付けのコツとは
男の着物が着崩れしやすい理由と、着物姿を長持ちさせるための着付けのコツは、次のようになります。
男の着物は着崩れしやすい?
女の着物は、身八つ口やおはしょりを作って、凹凸のある体形に合わせるようになっています。
しかし、男の着物はそういった工夫が無く直線的なため、歩き方などによっては着崩れを起こします。
また、男の着物は女に比べて帯幅も狭く、衿元も大きく開いているので、帯の位置がずれやすかったり、衿元が乱れやすいと言えます。
着付けのコツは?
男の着物は、下腹の出た恰幅の良い体形に向いているため、細身の男性は、タオルや補正パットで体形補正すると帯がずれにくくなります。
歩くと裾が乱れるため、歩き方にも工夫は必要ですが、着付けの時に、裾合わせを必要以上にきつくし過ぎないのも大切です。
また、衿元の乱れを防ぐ「衿止め」や「合わせ止め」と言われるクリップのようなものを使うと、衿元が乱れるのを防ぐことができます。
着物の時の男の歩き方、着崩れさせないための2つのポイント
男性が着物を着た時には、次の2つのポイントに注意した歩き方をすると、着崩れしにくいです。
歩幅
着物の場合は、女性ほどではないにしても、洋装の時よりは狭い歩幅で歩くことが重要です。
大股で歩くと裾が乱れるだけでなく、乱暴で気ぜわしい動作に見えてしまうので、せっかくの着物姿が台無しです。
着物の場合には、普段よりも狭い歩幅を心掛け、ゆったりと歩くほうが恰好良く見えます。
歩き方
着物を着た時の歩き方の基本は、内側から外に向かって蹴りだすように足を出し、前に重心をかけ、踵から着地しないようにします。
雪駄は引きずるようにしてすり足で歩くのも粋ですが、草履や下駄は引きずらないようにします。
着物の時の男の歩き方、着崩れさせないためのポイントまとめ
男の着物が着崩れしやすい理由
・男の着物は、おはしょりなどが無く直線的で体に合いにくく、帯幅が狭くて衿元も大きく開いているので、帯の位置がずれやすかったり、衿元が乱れやすい。
着付けのコツ
・男の着物は、下腹の出た恰幅の良い体形に向いているため、細身の男性は、タオルや補正パットをつけると帯がずれにくくなる。
・裾の乱れを防ぐには、裾合わせを必要以上にきつくし過ぎないのも大切。
・衿元の乱れを防ぐ「衿止め」や「合わせ止め」と言われるクリップのようなものを使うと、衿元が乱れるのを防ぐことができる。
着崩れしない歩き方2つのポイント
・歩幅が大きいと裾が乱れるだけでなく、乱暴で見た目が良くないので、普段よりも狭い歩幅で歩くことを心掛ける。
・歩き方の基本は、内側から外に向かって蹴りだすように足を出し、前に重心をかけ、踵から着地しないようにする。
・雪駄は引きずるようにしてすり足で歩いても良いが、草履や下駄は引きずるのはNG。