着物を仕立てる時に、袖丈にまでこだわる人は少ないですが、袖の長さが体形や年齢に合っていないと、着物姿は美しく見えないものです。
特に、留袖は既婚女性の第一礼装で、結婚式などの改まった席で着る格の高い着物ですので、袖の長さにもこだわりたいものです。
一般的な留袖の袖の長さと、年齢や体形に合わせたお勧めの長さについてまとめました。
目次
留袖の一般的な袖の長さはどのくらい?調節することはできる?
留袖の一般的な袖の長さと、自分にあった袖丈に調節する場合の注意点は以下のようになります。
一般的な袖の長さは?
留袖に限らず、着物の袖丈の標準の長さは、1尺3寸と言われていて、メートル法で表すとだいたい49cmくらいになります。
これは、まだ日本人が小柄な体形であった頃の基準なので、身長や年齢を加味して、1尺3寸から1尺5寸(57cm)の間くらいで作られることが多いです。
袖の長さは好みもありますが、留袖のような格の高い着物は、長めにするのが一般的です。
袖の長さは調節できる?
新たに留袖を仕立てる場合には、そのように注文すれば、好みの袖の長さに仕立ててもらうことは可能です。
また、古い留袖の場合にも、呉服屋さんなどに相談すれば、袖丈を直すことは可能です。
いずれの場合も、袖丈を長くする場合には、生地の長さにそれだけの余裕があるかどうかが問題で、特に仕立て直しの場合には、物理的に無理なこともあります。
留袖の袖の自分に合う長さとは?身長や年齢に合わせるには?
では、自分の身長や年齢に合った袖の長さをみつけるには、どのようにしたらいいのでしょうか。
体形に合わせた袖丈とは?
一般的に、着物の袖の長さは、身長の3分の1程度にするとバランスが良いと言われています。
例えば、身長160cmの女性なら、1尺4寸(53cm)くらいが良いと言うことになります。
留袖は格の高い着物ですので、普段から着物を着なれている人でも、留袖は普段着よりも長めにするがお勧めです。
年齢に合った袖丈は?
一般的には、若い人の袖丈は長めに、年配の人は短めにすることが多いです。
体形や好みの範疇にもなりますが、若い人があまり袖丈の短い着物を着ているのはバランスが悪く、違和感がありますのでお勧めしません。
若い人が母親の留袖を受け継いだ場合には、袖丈の長さにも注意し、必要であれば仕立て直した方がきれいに着られます。
留袖の袖の長さの決まりは?年齢や体形に合わせた長さのまとめ
一般的な袖の長さは?
・昔からの着物の袖丈の標準の長さは1尺3寸(49cm)で、現代では、身長や年齢を加味して1尺3寸から1尺5寸(57cm)ほどの仕立てにすることが多い。
・袖の長さは好みもあるが、留袖のような格の高い着物は、長めにするのが一般的。
袖の長さは調節できる?
・新たにつくる場合は仕立ての時に、古い留袖は仕立て直すことによって、袖の長さをある程度調節してもらうことは可能。
・袖丈を長くする場合には、生地の長さにそれだけの余裕があるかどうかが問題で、仕立て直しの場合には、物理的に無理なこともある。
体形に合わせた袖丈とは?
・着物の袖の長さは、身長の3分の1程度にするとバランスが良く、例えば身長160cmの女性なら、1尺4寸(53cm)くらいが良い。
年齢に合った袖丈は?
・一般的には、若い人の袖丈は長めに、年配の人は短めにすることが多い。
・若い人があまり袖丈の短い着物を着ているのはバランスが悪く、違和感があるのでお勧めできない。
・若い人が母親の留袖を受け継いだ場合には、袖丈の長さにも注意し、必要であれば仕立て直しができるかどうか考える。