着物は、袷、単、夏の薄物に種類が分けられ、昔からのしきたりに従って衣更えをする時期が決まっています。
近年では、気候に合わせて柔軟に考えるようになりましたが、結婚式のような正式の場では、周りに失礼のないように心掛けたいものです。
五月の結婚式に出席する場合に、訪問着は袷と単のどちらを着るのが正しいのかと、帯選びや暑さ対策についてまとめました。
目次
五月の結婚式に着る訪問着は単と袷のどちらが正しいの?
五月の結婚式で訪問着を着たい場合には、袷と単のどちらを着るのが正しいのでしょうか。
五月に着る着物は?
昔からのしきたりでは、五月はまだ袷の着物を着る時期で、単の着物は六月からになります。
ですので、五月の結婚式に訪問着で出席する場合には、袷を着るのが正しいと言えます。
単の訪問着はNG?
昔と違って気候が暑くなってきているので、現代では、実用的に五月から単の着物を着ることもあります。
基本的には、結婚式はフォーマルな場ですし、様々な年代の人がいるので、昔通りのしきたり通りに袷の訪問着で出席した方が無難です。
着物は季節を先取りするのが粋とされていますので、結婚式の日取りが五月末に近い日にちなら、単の訪問着も許容範囲でしょう。
五月の結婚式に訪問着で出る場合の帯選びと暑さ対策とは
五月の結婚式に袷の訪問着で出る場合の帯と小物の合わせ方や、お勧めの暑さ対策には以下のものがあります。
帯や小物使い
帯には、袷の帯か夏帯の2種類しかないので、たとえ単の訪問着を着るとしても、五月は袷の袋帯とそれに合わせた小物を使います。
結婚式ですので、袋帯もそれなりの格式のある柄がふさわしいのですが、白系や水色などの淡い色を選ぶと爽やかな雰囲気がでます。
暑さ対策
五月に袷の訪問着を着る時の暑さ対策では、裾除けを夏物にしたり、長襦袢を単のものに変えるのがお勧めです。
長襦袢は袖の振りから多少見えるので、はっきり夏物と分かるようなものは避けた方がいいでしょう。
単の長襦袢を着る場合でも、五月は半衿は塩瀬を使いますので、あらかじめ付け替えて準備しておきます。
五月の結婚式で単の訪問着はNG?帯選びと暑さ対策のまとめ
五月に単はNG?
・昔からのしきたりでは、単の着物は六月から着る決まりなので、五月の結婚式に訪問着で出席する場合には、袷を着るのが正しい。
・暑さが厳しい現代では、五月の初めから単の着物を着ることもあるが、結婚式はフォーマルな場で様々な年代の人がいるので、袷の訪問着で出席した方が無難。
・着物は季節を先取りするのが粋とされているので、結婚式の日取りが五月末に近い日にちなら、単の訪問着も許容範囲と言える。
帯や小物使いは?
・帯には、袷の帯か夏帯の2種類しかないので、たとえ単の訪問着を着るとしても、五月は袷の袋帯とそれに合わせた小物を使う。
・結婚式には、袋帯も格式のある柄がふさわしいが、白系や水色などの淡い色を選ぶと爽やかな雰囲気がでて良い。
暑さ対策
・五月に袷の訪問着を着る時の暑さ対策では、裾除けを夏物にしたり、長襦袢を単のものに変えるのがお勧め。
・長襦袢は袖の振りから多少見えるので、はっきり夏物と分かるような長襦袢は避けた方が無難。
・単の長襦袢を着る場合でも、五月は半衿は塩瀬を使うルールなので、あらかじめ付け替えて準備しておく。